海釣りに行ってきた

ジナンの夢、それは「釣り」


ずいぶん前から、「釣りがしたい」と切望されていて、夫の実家に行った際、池で釣りをしてお茶を濁そうとしたが、さすがに納得できなかったのか、海に行きたいとごねられていた。

当地は海に近く、ここに住んでいれば釣りをするのは珍しくないという土地柄。だが、生憎私は魚釣りが性に合わない。近所に釣堀もあるが、こちらは屋内のため非常に魚臭い。冗談じゃないけどあんなところに何分も居られない！

だから、「また今度ね」とごまかしていたが、とうとう海釣りに行くことになった。


地元の教育施設主催の「親子で海釣り体験会」


学校のお手紙でもらってきた募集に応募することになり、どうせ抽選だから当たらないだろうなんて高を括っていたら、こんなときばかり当選　orz


ということで、シルバーウィーク真っ只中の20日、行ってきました某漁港に。

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ちなみに釣り歴は


夫：子供の頃から釣りを日常の遊びとし、海釣りの経験もある。しかし、成人してからは一切釣りをしていない。

ジナン：釣りははじめて。しかし性格が夫に似たこの子は、釣りに異常なほどの興味を示すし、性格は釣り向き。

チョーナンと私：釣りの経験は同じくなし。釣りの長丁場に耐えられる性格ではない。

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台風で海が大荒れのこの日、本当は海岸の磯で行うはずだった釣りが、波の穏やかな漁港に変更。釣竿だってリールだって使ったことの無い素人集団は、先生の手ほどきの下、どうにか海に釣り糸をたらす。
えさはパンだと信じていた息子達は、生きたミミズみたいな生き物に慄いていた。私だって泣きたい気持ちだったけど、根性で針にえさをつけましたとも！

最初のアタリはチョーナンに。異状にしなる竿に大物の期待が高まるも、海岸に沈めていた牡蠣貝。周囲の爆笑を買う。
次のアタリもチョーナン。やる気は無いのに、引きはいい。今度はハゼを釣り上げる。

いい加減、釣れないことに嫌気がさして来た私にアタリが来たのが11時ごろ。釣った魚はネズミゴチ。

ここで昼食。

やる気満々だったジナンにアタリが無いのが家族に不安の影を落とす。しかもやる気０のチョーナン、母コンビにアタリが来たことが余計事態をややこしくしている。どうにかジナンにアタリが来るように、そればかりを祈っての昼食が終了し・・・


ここからジナンの怒涛のアタリラッシュ。

昼食から戻っていきないり、ハゼ。さらに30分後にハゼ、さらにまたハゼ。最後は子ぶりながらもアイナメ。


家族4人で6匹はこの日の大漁賞。4人も居たからの結果ではあるが、何もかもがジナンの活躍あってのこと。すっかり釣りを堪能しご機嫌のジナンに対し、少しいじけ気味のチョーナン（せめてもう一匹釣りたかったらしい）。魚をどう調理したら良いのか途方にくれる私に、唯一の経験者なのにアタリがなくて肩を落としたツレ。

4人4様の釣りはめでたく終了しました。



魚はどうしたら良いのかわからないまま、ネズミゴチはてんぷら、あとはから揚げに。ネズミゴチは本当においしかった！アイナメもそこそこ。ハゼは味があるんだかないんだか・・・。
自分達で獲ったものと料理して食べるってのは、子供たちもとてもうれしかったようで、


「また行こうね！」


どうか、これっきりにして欲しいと念ずる私に、ジナンは凶悪にかわいい笑顔を向けて笑ったのだった。