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ETV特集なので、軽い番組になるとは思わなかったけど、ここまで深くなるとも思わず、テレビの前で付いていくのがやっと・・・いや、完璧に振り切られた部分もいくつか・・・orz

最初から最後まで、うんうん、とミーハーなノリで娯楽っぽく楽しめたのは島本先生のお話だけでした<さすがに、「いーーしのもりぃぃぃーーーーっっ!!」は無かったけど<これが夜中のヲタク番組とETV特集との違い・・・

難しい話になればなるほど、感想が支離滅裂になっていくのはいつものとおり。
的外れで自分本位な解釈満載の感想はつづきから!


養老先生がおっしゃった、「モノだけしか信じられない」ってのは戦前、戦後に子供時代を送った人たちの中に流れる共通の考えだとされていた。
あの時代を生きた人は、たった一日にして「善」が「悪」になり、「悪」が「善」になるという価値観の逆転を経験している。だからこそ、「モノ」は裏切らないと自然に受け止められるのでしょう。
私の子供時代、つまり高度成長時代(あぁっ、歳がばれますが・・・<今更)は、養老先生世代が社会の軸になっていた時代。確かにモノがあれば幸せという風潮がどこかにあった。科学は裏切らないし、人を幸せにする。そんな考えも確かにあったように思う。

その中で、009達は、科学に頼るのは必ずしも幸せじゃないぞと語る。マッドサイエンティストたちが自ら開発したロボットや改造人間で神話の世界を作り上げ、神になれたとしても、待っているのは破綻。同じ考え方が未来都市編にも流れていたっけ。(で、私はこの手の話が好きだったり♪)
モノに頼りきった世界が必ずしも幸せではないんだというメッセージ。それはあの時代を生きたからこそ重みが増すのかもしれない。


姜先生の「二つの価値観の中で揺らいで、アイデンティティーに亀裂が生じる」っていう話も面白かった。
先生は在日という視点で作品を見、日本人では無い自分を「できそこない」と感じ、それがサイボーグたちに重なると。なるほど。その視点から見ると9も同じだ。うん。<そういや平ゼロジョーはハーフだったんでしたっけ?
今も尚、世界は相反する二つの価値観がぶつかり、しかし、その狭間で思い苦しむ人は確実に居る(はずだ)。地下帝国ヨミ編は、あくまで地上人視点で描かれた話だけど、あれをプワワーク人視点で描くと、きっとこの考えが顕著に出るだろう。そんな話が是非あったら読みたい♪
ヨミ設定はプワワーク人の悲劇性を高めるためのザッタンだったのかもしれないけど、現代でも十分通じる設定を作り上げた御大の感性にただただ脱帽。


タイムリーにリメイク版の紹介もされ、表紙だった1がアップになっていた。
テレビの前で、「怖いーーー」と引いた瞬間だった。<あれは、可愛くなかった!


とにもかくにも、ありがとうNHK!

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